国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
太陽が完全に姿を消して、暑さが幾分か和らいだが、
男は背中がぐっしょりと汗に濡れたまま、塩や油の荷を指定された場所に並べていた。
「これで、よしっと!」
男は、重い荷物を運び終えて、腰を伸ばしながら天を仰いだ。
空には星がはっきりと瞬いており、明日の晴れを告げている。
男は、きょろきょろと神殿を見回して、しばらくそこにたたずんでいたが、
やがて帰路に着くため、神殿に背中を向けた。
その時、男の目の前に広がる暗闇から、きゃっ!という若い女の悲鳴が聞こえた。
驚いてよく見ると、なにやら黒い影が、地面にうずくまっている。
「誰だ!」
男が、手燭をかざして、声の主を照らすと、少女はまぶしそうに顔を隠した。
男はその少女に見覚えがあった。
「マリカ・・、か?」
自分の名前を呼ばれて、少女はぎぐりと体を固くした。
「やっぱり、マリカじゃないか。どうしたんだ、こんなところで」