国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい



・・碧の瞳か。

吸い込まれそうなほどの美しさだな。



男は、目の前で震える少女に初めて興味を覚えた。



それにしても、ひどい震えようだな。

まぁ、無理もないか。

俺の一言で、ウェスタを追い出されるのだから。



男は、花の匂いに誘われたみずぼらしい少女が、哀れに思えてきた。

と、同時に、

自分がこの少女の命運を握っているのだと思うと、

神にでもなったような尊大な気分になって、思わず、ふっと笑みがこぼれた。


「名前は?」


「はい。レアと申します」


レアは、自分の名前を聞かれたことで、ウェスタ神殿を追い出されることが確実になったのだと恐怖した。






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