国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい

拍手が鳴り止まないなか、アニウスは、すでに自分の策が、完全に成功したと、

心の中で、勝利宣言をした。



・・さて、あとは、ウルウの後の神官長の座に誰をすえるか、考えねばな。



アニウスについた重臣たちは、小躍りして喜んだが、

中立の立場を守っていた重臣たちは、これで、アニウスの権勢を揺るがすことはできなくなったと、あきらめの境地にたった。

おそらく、アニウスの手によって、排除されるか、

もしくは金魚の糞のように、アニウスの後をついて回ることになるだろう。


マルスの変化に、うっすら期待をしていた一握りの重臣の中には、

王の婚姻と同時に、自分の位を返上しようかと思う者さえいた。


そんな、さまざまな思惑の真ん中で、マルスはゆっくりと立ち上がった。

手を叩く、最後のパンという音が消えたとき、

マルスは、興奮するでもなく、威圧するでもなく、ただ、淡々と述べた。









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