国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい

あまりに長い口付けに、レアは息ができずに苦しくなった。

しかしそれでも、レアは身をよじることもせず、おとなしく唇を塞がれている。



・・このまま、死んでしまうのかしら。



最大の禁忌を犯した自分が、巫女としてウェスタに残れることは決してない。

レアは、何もかもがどうでも良くなり、目を閉じるとそのまま意識を手放した。


「おっとっ!」


レアの体が急に重くなって、男はレアの体をやさしく抱きなおした。

床に腰をおろして、レアの顔に伝わる涙の跡を丁寧に拭いてやる。


「レア・・」



・・まさか、自分が巫女見習いに手を出すことになるとはな。



男は無意識に少女の名前を口にした自分に苦笑してレアを抱き上げると、そのまま神殿の中に入っていく。


柔らかな月明かりが、これからの二人の未来を照らすように、そっと輝きを放った。









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