国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
「俺も、ずっとそう思ってきました。
皆が、飢饉を俺のせいにするのは、多分、母が神官だったからだろうと。
母に嫉妬した一部の者たちの、心無いいじめであろうと。
しかし、妙な噂を耳にしたのです。
母は、妾妃になる前に俺を身ごもっていたと。
そして、父親は別の男だと。
気付かない父も馬鹿だが、
のうのうと妃に納まる母は、恥知らずだ。
そして、自分の出生の秘密も知らず、
王を名乗って、大きな顔をしていた俺は、二人以上の愚か者だ!」
両親と自分の話だというのに、
マルスは、口にするのも汚らわしいといわんばかりに、吐き捨てた。