国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
「それにしても・・、どうするおつもりですか?」
「ん?何がだ?」
質問の意味をわかっていて、男はすっとぼけて見せたが、
ニュクスも、だてに狂王の正妃だったわけではない。
さっと椅子から立ち上がると、わずかに残った果物の皿を、男から取り上げて、
高々と頭上にかざした。
「おい!何するんだ。まだ食べ終わってないんだぞ」
答えの代わりに、ニュクスは、男を冷たい瞳で見下ろした。
片方の腕は、腰に当てられ、泣く子も黙ろうというほどの無言の圧力。
男は、ため息とともに、口元を拭う。観念するほかなさそうだ。
「わかったよ。ちゃんと、会いに行けばいいんだろ?」
「当然です。あなたの息子なのですよ?
ヴェローナ様がお亡くなりになって、どんなに心細かったことか」
・・ヴェローナ、か。