国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
男がニュクスとの距離を詰める。
長身の男が立ち上がると、あっという間に、ニュクスは見下ろされる形になった。
男の、日に焼けたたくましい腕が、すばやくニュクスの腰をとらえる。
「ちょ、ちょっとロカ様!私は、そういうつもりはございません!」
「俺がいなくなるのが寂しいんだろ?」
「ち、違います。
この寒い時期に、野宿をするつもりなのかと心配しただけです」
ニュクスは、必死に男の腕から逃れようと、腕を叩いたり、胸板を押したりしてみる。
ニュクスが真っ赤な顔で、身をよじっているのを、男は楽しげに見下ろした。
「照れる必要はないだろう。俺たちは夫婦なんだから」
いくら、夫とはいえ、会うのは5年ぶりだ。
そういう想像をするのは、男の本能なのだろうが、自分はすでに、半分未亡人のようなものなのだ。
「ロカ・・・んっ」
男はついばむ様に、ニュクスに唇を重ねた。
とたんに、ニュクスの美しい顔(かんばせ)が、母から女へと艶(あで)やかに変化した。