国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
レアなんかが、私より上を行くなんて・・・絶対に許せない!
今に見てらっしゃい!
シギネアは両手にこぶしを作って、血管が浮き出るほど握り締めた。
蝶よ、花よと育てられ、神官となってからも、周囲はおべっかを使ってシギネアを持ち上げていた。
初めて感じる屈辱感。
怒りは、父と対立するマルスではなく、一つ年下のレアに向けられた。
「お呼びですか?」
部屋に戻ったシギネアの元を、一人の少女が訪れる。
「用がなかったら、お前のような奴隷など、私の部屋に入れるわけがないでしょう!」
シギネアの心無い言葉にも、いつものことなのだろう。少女は、ただ、すみません、と俯いた。
「お前、レアの兄を知っているのだったわね?」
とたんに、少女の顔が、色をなくす。
「いい?今日、神殿に注文の品が届いたら、
レアの兄に、こっそりこう伝えなさい」
・・排除してやるわ。
あんな生意気な女。
シギネアの唇が、にたりと弧を描いた。