国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
一筋の光もない闇夜。
レアは、憔悴しきって寝台に横になっていた。
マルスの求婚を受けたのは、確かに自分だが、
まさかマルスが、それをこんなに早く公表するつもりだとは、夢にも思っていなかった。
レアは、突如さらされた、好奇の目に、どう対応してよいか、戸惑うばかりだった。
ウルウからは、事態が落ち着くまで、しばらく静観しているようにと命じられ、
彼女は、表面上は、いつもと変わらぬように振舞った。
ことがことだけに、みな、好奇心以上に、恐怖心もあるのだろう。
直接噂の真偽を問いただすような者は、いなかった。・・サラを除いて。
『すごいじゃん、レア!大出世!
もし王妃様になったらさ、神殿の食事をもう少し豪華にするように提案してよ』
『あのね、まだ決まった話でもないし、第一、王妃は政に口出ししたりはしないものよ』
『え~、そうなの?お腹すいたな~』
レアは、親友の気遣いが嬉しかったが、サラのお腹が、ぐぅ~と返事をしたので、
その会話が、気遣いではなく、本心からのものなのかと、疑ってしまった。