国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい

覚悟したように、口を開く。






「もう・・、

二度と会えないのかな?」






「兄さんには・・・、

心の中でいつでも会えるから」






ぱらぱらと降りだした雨が、ラウススの黒髪をぬらし、

髪の先から零れ落ちた雫が、額、瞳、頬へと一筋の川のように流れ落ちた。


視界がぼやけるのは、きっと雨のせいだろう。


ラウススは、レアに歩み寄ると、そっと彼女を抱きしめた。


「さようなら、レア」


辛くて我慢できなくなったら、僕のところへ逃げて来るんだよ。

そう付け足して、ラウススは名残惜しそうに、レアの体を離した。



その時。













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