国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい



・・良かった。炬火は絶えていなかったのだわ。



神聖な炎が絶えていれば、こんな風にいつもと同じ朝の祈りが迎えられるわけがない。

またしても、巫女見習いとしての習慣で、炬火の心配をしてしまったレアは、

ほんの一瞬だけ、追放への恐怖を忘れていた。


全員が床に跪くと、両手を胸で交差して深々とお辞儀をする。

その体勢のまま、巫女の中で、最も高い地位にある神官長(しんかんちょう)の言葉を全員で復唱する。

それは、この国の起源であり、伝説でもあるもので、朝と夕の二回、

食事の前に行われる重要な儀式の一つだった。






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