国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
「アニウス様?」
「私、聞いてしまったんです!
アニウス様とシギネア様のお話を!」
マリカはおろおろするばかりで、要領を得ない。
とにかく、早くこの場から立ち去るようにと、繰り返すばかりだ。
マリカの異様な様子に、レアの本能が、はげしく警戒音をたてる。
「兄さん。
とにかく、マリカの言うように、早く外へ。
私も部屋に戻りますから」
レアが言いおわると同時に、突然、たくさんの炎と大勢の人の気配が出現した。
「おい!いたぞ~!!
脱走者だ!捕らえろ!!」
「こっちだ!急げ~!!」
暗闇の中から突如として現れたその炎は、あっという間に、三人を取り囲む。
まるで昼間のような明るさだ。
神殿を守るほとんどの兵士が集められたのかと思うほど、体躯の優れた男たちが、
剣を構えて、レアたちを威嚇した。