国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
『私、聞いてしまったんです!
アニウス様とシギネア様のお話を!』
『マリカが、言ったんだ。
お前が逃げたがってるから手伝ってくれって』
深夜であるにもかかわらず、この、兵士の数と、手際の良さ。
シギネアの父であるアニウスの登場。
兄を手引きしたマリカ。
レアの頭の中で、散らばっていた破片が、一つの絵になって繋がった。
・・どうしても、私が邪魔なのね。
自分は殺されても構わない。
それで、マルスに迷惑がかからないなら、自分の命など安いものだと思えた。
だが、自分を助けに来てくれたラウススとマリカは・・・。
「アニウス様。お願いでございます。どうか、兄と、マリカはお助けください。
私とは、何の関係もございません」
レアの言葉に、ラウススは、侮蔑の視線を落として、大声で笑った。
「よし、連れて行け!
上級巫女レア・・・いいや、奴隷のレアは、磔だ!」