国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい

『私、聞いてしまったんです!

アニウス様とシギネア様のお話を!』


『マリカが、言ったんだ。

お前が逃げたがってるから手伝ってくれって』


深夜であるにもかかわらず、この、兵士の数と、手際の良さ。

シギネアの父であるアニウスの登場。

兄を手引きしたマリカ。


レアの頭の中で、散らばっていた破片が、一つの絵になって繋がった。



・・どうしても、私が邪魔なのね。



自分は殺されても構わない。

それで、マルスに迷惑がかからないなら、自分の命など安いものだと思えた。


だが、自分を助けに来てくれたラウススとマリカは・・・。



「アニウス様。お願いでございます。どうか、兄と、マリカはお助けください。

私とは、何の関係もございません」


レアの言葉に、ラウススは、侮蔑の視線を落として、大声で笑った。




「よし、連れて行け!

上級巫女レア・・・いいや、奴隷のレアは、磔だ!」












< 365 / 522 >

この作品をシェア

pagetop