国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
雨のそぼ降る中、レアたちは縄をかけられ、引きずるようにして歩かされた。
その周りを、兵士たちが厳重に取り囲む。
神殿中を揺るがすほどの騒ぎに、ほとんどのものが目を覚まし、
光に集まる虫のように、こわごわと炎の見えるところに寄ってきた。
一体、何事だろう。
灰色の空の下では、よく見えないが、兵士に照らされて、一瞬だけ長く艶やかな黒髪が見えた。
・・レア?!
サラは、その行列の中に、目ざとく親友の姿を見つけた。
・・どういうこと?
どうして、レアが捕らえられているの?
その行列は、あっという間にサラたちの目の前を通り過ぎ、王宮の方へと吸い込まれていった。
これだけの騒ぎだ。あの方もいらっしゃっているはず。
ぐるりと首をめぐらすと、目指す人物の姿が見えた。
サラは、すぐに気を取り直して、ざわざわと騒ぎ出す巫女たちの間をすり抜けていった。