国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい

朝の祈りが終わると、うっすらと顔にしわを刻んだ年配の女性が、レアを手招きした。

それは、たった今まで、巫女の先頭に立ち、朝の祈りをささげていた女だった。



ウルウ様に呼ばれるということは・・。



神官長のウルウは、巫女になってから任期の30年を間もなく勤め上げようという大御所で、

このウェスタ神殿の最高権力者であり、王族にも意見できるほどの有力者であった。


レアは、ついにこの瞬間がやってきたのだと、身震いした。


『追放処分』


それは、ウェスタ神殿に仕えるものに与えられる中で、上から2番目に重い罰だ。


レアは、勇気を振り絞って震える足に力を込めると、一歩ずつウルウの前に歩み寄った。

しかし、レアの予想に反して、ウルウの口から追放のつの字も出てはこなかった。



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