国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
「あれ、見間違いじゃないですよね?
私、それをアニウス様に報告してしまったんです。
それで、レア様を見張るようにって言われて」
また話が戻ってしまって、マリカがすまなそうに、俯く。
多分、アニウスは、何かの切り札に使えるかもしれないと、
レアとマルスのことを、監視していたのだろう。
レアの弱みを握れば、マリカと同じように自分の手ごまになる。
命がかかれば、普通はアニウスの言うことを聞くだろうし、
必要なくなれば、その弱みを使って、貶めればよい。
ウェスタの巫女にとって、磔は、想像することすら、恐ろしい罰なのだから。
うまく化ければ、マルスに対しても、なんらかの取引材料になるかもしれないと踏んで。
事実、マリカに見張らせていたおかげで、こうして、レアを磔の罪に落とすことができた。
・・こんな幼い子をつかって、他人を蹴落とすなんて。
レアは、どうやっても、マリカだけは助けるのだと、心に誓った。