国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
その男は、突然、本当に降ってわいたようにそこにいた。
まるで、神が光臨したかのようだ、とレアは思った。
もっとも、その風貌と、のりの軽さは、
まったくもって神の威厳とは程遠いものであったが。
「誰だ!」
ラウススが、格子を握り締めて鋭く叫んだ。
「まぁ、落ち着けって。助けに来たっていったろ?」
男は、3人をすばやく牢から出すと、にぃっと笑った。
「へぇ~、近くで見ると、べっぴんさんだなぁ~。
あいつが骨抜き、いや、骨太になったのも頷ける」
男は、じろじろと、レアに舐めるような視線を浴びせる。
慌ててラウススが、男とレアの間に割り込んだ。
「あんた、誰なんだ?」
「ん?俺は、ロカってんだ。よろしくな!
さて、逃げるか。離れないようについて来いよ」
ロカは、くるっと後ろを振り返ると、ふんふんと、鼻歌を口ずさみながら歩き始めた。