国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい

レアのキラキラした瞳が、大きく見開かれ、自分を凝視している。



・・お~、こりゃ、あと5年もしたら、俺好みのいい女になりそうだなー。

あいつも、なかなか女を見る目がありそうだ。



ロカは、ふっ、とやさしい笑みを浮かべると、落ち着いた声で答えた。


「夕方には、この王宮は取り囲まれるだろう。

怒りに満ちた民衆たちによってな」


「怒りに満ちたって、どういうことです!」


背中を向けて歩き始めたロカに、レアは追いすがった。

マルスは、民のために努力しているはずだ。それが、怒りに満ちた、とは。


「ん~、飢饉の上に、増税されて、みんな必死なのさ。生きるためにな」


レアが歩みを止めないロカについていくので、ラウススとマリカも仕方なくその後に続く。


< 390 / 522 >

この作品をシェア

pagetop