国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
「増税って、本当にマルス様がそうなさったのですか?
何かの間違いでは?」
レアの質問が、ロカの足を止めた。
「どうして、そう思うんだ?」
「マルス様は、頑張って国を良くしようとなさっています。
こんな不作の年に、増税を課すなんて、そんなことなさるとは到底信じられません!」
ロカの質問に、刹那の間も空けず、すぐさま答えたレア。
その言葉は、信頼と自信、そして何より、愛情に裏打ちされているように聞こえた。
「あいつも・・・果報者だな」
「え?」
「いや、なんでもない」
ロカは、にっこり笑ってレアを見つめた。
愛情を含んだ青い瞳。
まるで、父親が娘をいとおしむかのような。
「嘘じゃないよ、レア。増税は本当の話さ。街でも、その噂で持ちきりだ。
僕が働いている店でも、ほとんどの商品が倍の値段につり上がった。
みんな、飢饉を利用して、もうけようとしている腹黒商人たちのせいさ。
富裕層の多い、この街はまだましだけど、もっと貧しい地方じゃ、きっと大変なことになってると思うよ。
餓死者も出始めたって聞いたし」
ラウススの言葉に、レアは蒼白になった。
「嘘です!マルス様は、そんなことなさらないわ!」