国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
レアの剣幕に、ラウススはたじろぎ、ロカは大笑いした。
マリカは、話の内容がよくわからず、ぽかんとしている。
「あ、ごめんなさい、兄さん。
その・・・でも、本当に、マルス様は、そんなことなさらないと思うの」
レアは、目を伏せた。
牢屋番は、予想通りいなかったが、牢の外に出ても、兵士の姿はない。
レアの大声にも、ロカの笑い声にも、兵士の反応はなかった。
兵士どころか、人の気配がまったくしない。
「王は、増税ではなく、減税したつもりみたいだけどな」
「え?でも、僕が聞いた限りでは」
ロカは、迷いもせず、歩き始めた。
3人もそれに続く。
彼の人柄のせいか、ラウススはいつの間にか、彼への警戒心を緩めていた。
どのみち、案内がなければ、ここから出るのは不可能だ。
「王よりも力のある重臣どもが、勝手に政策を変えちまったのさ。
王が、知らないうちにな。ま、よくあるこった」
「王宮に収められた税が多いって、王は気付かないのか?」
ラウススの疑問は、レアも不思議に思ったことだった。
「民からは、増税して集める。王宮には規定量を納める。
つまり?」
「重臣たちが、間で抜き取ってるってわけか!」
「正解!」