国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
「そういや、お前ら知り合いだったか。
まぁいい。積もる話は後だ。さっさとずらかるぞ」
「ずらかるって、どうやって?」
ロカが、井戸の中に縄梯子を入れたのを見たラウススが、不安げに尋ねた。
もしや、こいつ、頭がおかしいのか?
そう思うと、無精ひげといい、伸びきった髪の毛と言い、ちょっとぬけているようにも見える。
「ここに、王宮から外へ出る隠し通路があるのですよ」
ラウススの怪訝な顔に、優しく笑ったのは、ニュクスだ。
「隠し通路?」
「えぇ。何かのときのために、王宮を抜け出せるよう、王のみが知っている通路です」
「王のみって、それは、マルス王のことですか?」
レアが二人の会話に割って入ったが、ちょうどロカの準備が整った。
「よし、いいぞ。
まずお前が先に降りて、女たちが安全に降りれるように助けてやれ」
「ぼ、僕が?!」
ロカの指名を受けたラウススは、口元をゆがめる。