国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
王宮から、正門までの道を、全力で走りぬけた。
目に映る景色が、流れるように変わっていく。
マルスは、口から心臓が飛び出しそうになっても、足の回転を緩めなかった。
・・レア。何をしている?
絶対に、死ぬんじゃないぞ!
心にもない事を口走ったのは、決して、死なせるためではない。
その時、同じ方向に走る影がマルスの視界を横切った。
「父上!」
意地でもその呼び方はしないと固く誓ったことも忘れ、マルスは、声に力を込めた。
「マルス!レアが、民衆の前に、自ら名乗って姿を見せたそうだぞ!」
走りながら、マルスは、ちっと舌打ちした。
「なんのために、あなたに彼女をお願いしたんですか!!」
「それを言うなら、どうして、彼女を一人にした!
俺は、お前の部屋まで送り届けたぞ!」