国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
無言になった二人は、息を切らせながら、疾駆するように、自らの足を鞭打った。
もうあと少しで、門までたどり着く。
と、
弦をかき鳴らしたような、不思議な音が、風に流されて二人の鼓膜を揺らした。
・・なんだ?
門の内側を守っているはずの兵士が、一人もいない。
もしや、民衆とぶつかったか。
だが、それらしい悲鳴や、怒号も聞こえない。
剣や、弓の音も・・・。
その音の正体がわかる距離に来て、マルスはやっと、速度を落とした。
・・これは、レアの声だ!
創世記は、すでに、3章に入っていた。
神に与えられた数々の困難な試練に、シルウィクが挫折していく場面だ。