国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい

「やだ、やめてよ、ロカおじさん!」


「いやだね!お前は、ほんっとに、かわいい!

食っちまいたいくらいだな」


ロカは、嫌がるナナスを胸に引き寄せると、背中から抱きつくような格好になって、

自分の顎を、ナナスの頭に、ぐりぐりと押し付ける。


「もうっ、ロカおじさんってば~」


あははは、と、空へ突き抜けるような笑い声をあげたあと、ロカは、急に神妙な顔つきになった。


「なぁ、ナナス。お前、男同士の約束、守れるか?」


男同士の約束と言われて、ナナスも引き下がるわけにはいかない。


「当たり前だろ!!」


元気一杯に返事をした。空色の瞳が、ぐっと引き締まって、真剣な表情になる。

ナナスの男の子らしい態度に、ロカの口元がほころんだ。


「よし、じゃあ、ちょっと耳かせ。母さんには、内緒だからな」


ロカは、ナナスの耳元に何か囁いた後、

どうだ?嫌か?

と、彼の顔色を窺った。


「いいよ。母さん、ずっと一人で苦労してきたんだ。母さんが幸せなら、僕も幸せだから」


その言葉に、ロカの目じりは、めいいっぱい下がり、ナナスは再び、ロカのおもちゃと化した。



< 475 / 522 >

この作品をシェア

pagetop