国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
「では、俺の妃になってくれるか」
マルスの情熱的な、熱い瞳に絡めとられ、レアははっきりと口にした。
涙で揺れる瞳に、最高の笑顔を浮かべて。
「はい。喜んで」
喜んで、の言葉が言い終わらないうちに、マルスはレアを強く抱きしめた。
そのまま、頭の後ろに手を回すと、乱暴にレアの唇を奪った。
・・マルス様。
レアは、マルスの首に手を回して、きつく抱きしめ返す。
どれほど、夢に見たことか。
ずっと、こうしたかった。
ついさっきまで、心に重くのしかかっていた不安の塊が、マルスの熱に溶かされて、小さくなっていく。
例え、本当に妃になれなくても、マルスが元気になってくれればそれでいい。
マルスの体調が戻れば、また自分が消えればいいことだ。
身を引き裂かれるように辛くても、自分にはナナスがいる。
マルスがくれた、人生で最高の贈り物が。