国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
「少し前に突然、やってきたんだ。そろそろお前を連れてきてやろうかって。
だから、俺は恋の病に倒れたから、治療しに来いって、伝言を頼んだ」
無言のレアを見て、怒ったのか?とマルスは声をかけた。
怒ったというより、呆れたのです、というレアの返事に、マルスは大きな声で笑った。
この、くったくのない笑い方は。
「そういえば、私、ロカさんを見て思ったんだわ。マルス様に似てるって」
独り言のように、レアはつぶやいた。
「俺に?それはないな」
マルスは、眉間にしわを寄せてそっぽを向く。いかにも不機嫌そうな顔で。
「なぜです?瞳の色も同じだし。それに、王者の風格があります。
いたずら好きなところもそっくりだし、独りでいるのが好きなように見せかけて、とても寂しがりやなところも」
なぜ今まで、気付かなかったのかというくらい、マルスとロカは似ていると、レアは思った。
「血は繋がってないんだ」
「えっ?」
今まで、この話題には極力触れないできたのに、なぜこうもすんなり話せてしまうのか。
マルスには、それが不思議で仕方なかった。