国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい

ところで、ナナス、とニュクスは、ほんの少し、真剣な表情になった。


「お母様が、お父様と結婚しても、あなたはかまわないの?

もし嫌だったら、我慢せずに、そう言ってもいいのよ?」


10歳と言えば、微妙な年齢だ。突然できる父親に対して、どんな感情を抱くかわからない。

レアにとって、マルスと結ばれるのが良いことでも、ナナスにとってそれが最上の選択とは言えないかもしれない。


だが、ナナスは、ロカのほうをちらりと窺うと、断言した。


「僕は、お母さんが幸せになれるなら、なんでもいいよ。

ロカおじさんとも約束したから。男なら、女を幸せにするべきだって。

今まで、お母さんが苦労してきた分を、取り戻してほしいんだ」


それに。


きらきらと輝く瞳で、ナナスは続ける。

穢れを知らない、宝石のような強いその瞳。


「僕、お母さんから、お父さんの話をいっぱい聞いてるから。

お母さんは、お父さんの事を大好きなんだ。

まだ会ったことはないけど、僕も、お父さんが大好きなんだ!」



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