国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
レアは、じっとウルウを見つめた。
ほとんどの髪の毛が、銀髪に近い白髪になり、顔のしわも相当に深くなっている。
思えば、もう60近い年なのだ。生きて会えたことが、奇跡に近いかもしれない。
「レア」
ウルウの口から、ぽつりとこぼれた自分の名前に、マルスの前だということも忘れ、
レアは思わず駆け寄って彼女に抱きついた。
「ウルウ様!」
「お帰り。待っていましたよ」
レアはもちろん、ウルウも、そしてサラも、目に涙をためて再会を喜び合った。
マルスの顔にも、笑みが浮かぶ。
10年。
長いようで、短く、短いようで、やはり長かった年月。
「皆、元気にしていますか?そうだ、マリカは?」
涙を拭きながら、レアは、幼かったマリカの事を思い出した。
彼女もすでに、二十歳(はたち)。立派な大人だ。
「元気よ。施薬の腕も、とてもいいのよ!」
サラの言葉に、ウルウも満足そうに頷いた。
レアは、素直に嬉しかった。
自分を慕ってくれた、妹のような存在のマリカが、大きく成長した姿を見ることができるのだ。
ふと、レアの心に、もう一人の人物の顔が思い浮かんだ。
「あの、シギネア様は?」