国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
太陽の直射日光が王宮の壁に、あたっているのだろう。部屋の中は、次第に気温が上がり、暖かく感じられる。
ところで、とサラが、おずおずと切り出した。
「お二人は、いつ結婚なさるのですか?」
「なっ!サラったら、何を急に」
突然のサラの突っ込んだ話の展開に、油断していたレアの顔は、瞬く間に真っ赤に染まった。
「あら、急じゃないわ。ナナスのためにも、早く結婚しなくては」
一刻も早く、と答えようとしたマルスは、サラの言葉に別の疑問がわいてきた。
「ナナスというのは、俺の息子の名前か?どうして、お前が知っている?」
レアが自分に会いに来るよりも先に、神殿に足を運んだのだと勘違いして、
マルスは、むっとしたように口を尖らせた。
「昨日、会ったのです。
ロカさんとおっしゃる方が、レアの息子だと神殿に連れてきたので」
「なんだと!!
俺もまだ会っていないのに、どうしてお前たちが先に会うんだ!!」
そんなこと言われても、とサラは不満に思ったが、
マルスは、一気に不機嫌になり、部屋の中に険悪な雰囲気が流れた。
その時。
「あ~、悪い。
お前が、レアとの愛を育むのに忙しそうだったんで、子供は邪魔だろうと思ってな。
後回しにして、先に他のところに回って来たんだ」
いかにも適当な口調で、のっそりと部屋へ入ってきた男は。