国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
マルスの震えが、握られた手を通して、レアの体に伝わる。
レアは、放心したように動かないマルスの腕をひっぱって、
ロカの前まで連れてくると、ナナスの後ろに回りこんだ。
「マルス様。ナナスです。私たちの、息子です」
ナナス、あなたのお父様よ。そうレアが言い終わらないうちに、
手の届くところにある小さなその体を、マルスは力いっぱい引き寄せた。
ごつごつとした、厚い胸板に、たくましい腕は、確かに、母のそれとは全く違う。
・・お父さん。
ナナスは、こそばゆいような、何ともいえない気持ちを抱いて、恥ずかしそうに微笑んだ。
「苦労をかけたな、ナナス。みんな、父さんが悪いんだ。
これからはさびしい思いは決してさせない。だから・・・、一緒に暮らしてくれないか?
俺は、お前の父親になりたんだ!」
マルスは、膝をつき、自分の目線をナナスの高さに合わせると、
まるで、愛しい女に愛をねだるように懇願した。