国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい



・・嫌われたか?



男は、レアがすぐにうつむいてしまうと、残念そうな顔をして膝を組んだ。



・・くだらん巫女の任命式など、さっさと終わればいいものを。

まぁ、今年は楽しみがある分、いくらかましか?



男は、次々に新しい巫女が誓いを立て、洗礼を受けていくのを横目でちらりと眺めながら、

レアがうつむいたのをいいことに、頭の先から足の先まで、興味深げに眺めいていた。



・・俺はどうして、この女がこんなに気にかかるのだろうな。

いきなり上級巫女になるなど、

てっきりウルウに取り入った、鼻持ちならない女だと思っていたのだが。



男は、自分の胸で大粒の涙を流していたレアのぬくもりを思い出して、目を閉じた。




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