国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい

「いいえ。そんな風には思っておりません。

大人と子供は、必然的に食べる量が違います。

それと同じように、王と民には必然的に違いがあるものだと思います。

国にとって王は親。民は子ども。

両者がと同じ内容の食事をしていれば、人々は王をあがめなくなるでしょう」


「では、今ここで、もし俺が粗末な食事をお前と一緒に食べたらどうなると思う?」


「え?王が、粗末な食事を、ですか?」


レアにはマルスが何を言いたいのかさっぱり分からず、たんに彼の質問を繰り返した。


「俺はお前をもてなしたい。だが、お前は食べられないと言う。

それは、自分ひとりが格別の待遇をうけるのが不公平だからであろう?」





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