国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい

「はい、そうでございます」


レアの真意をマルスは正確に理解していた。


「では、今ここに、巫女たちと同じ食事を運ばせて、俺と一緒に食べればどうなるか」


マルスのつけた道筋が、レアにはだんだんくっきりと浮かんで見えてきた。


「王が、粗末なものを召し上がれば、

民は、さらに粗末なものを食べねばならなくなります」



・・そうだわ。王と同じ内容の食事など、恐れ多くて民が食べられなくなる。



「その通りだ。俺は一見贅沢をつくしている。

だがそれは、民のためにも、王には、必要なことだと俺は思っている。

王が倹約をすれば、貴族も倹約しなくてはならない。

貴族が倹約すれば、民はさらに倹約をしなくてはならない」


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