国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい

ウルウがいなくなったとたん、マルスは水を得た魚のように、口角をあげた。

きらきらとした瞳に見つめられて、レアはとたんに心臓がどくんと跳ねる。


無言のまま見つめあうのに耐え切れなくなったレアは、

いっそこの機会にはっきりさせてしまおうと思って、先に口を開いた。


「あの、なぜ私を磔になさらないのですか?」


「磔?なぜそんなことをする必要がある?」


マルスは、さも不思議なことを言うとでもいった風に、さらりと答えた。


「なぜって!

私は、あの夜あなたと・・」


その先の言葉を告げる代わりに、レアの顔はみるみる真っ赤に染まっていった。




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