たんぽぽ
夕方の4時半が過ぎているのは僕も春華も気づいていたが、僕達は一緒にいた。お互いに離れたくなかった。ずっと一緒にいたかった。
しかし、電気をつけないと何も見えなくなるほど外は暗くなり、さすがにまずいということで春華は帰ることになった。
外に出るとリボン館の前の道はいつもとは違い暗かった。街灯で、やっと春華の顔が見えるくらいだった。
門限の5時はすでに過ぎている。春華は急いで帰らなければならない。
僕達は少し焦り、短く会話をし、最後に唇を重ね、「また明日」と言って笑顔で別れた。
自転車を急いで走らせる春華の後ろ姿を見送っているとき、まさかもう話せなくなるなんて想像もしていなかった。
しかし、電気をつけないと何も見えなくなるほど外は暗くなり、さすがにまずいということで春華は帰ることになった。
外に出るとリボン館の前の道はいつもとは違い暗かった。街灯で、やっと春華の顔が見えるくらいだった。
門限の5時はすでに過ぎている。春華は急いで帰らなければならない。
僕達は少し焦り、短く会話をし、最後に唇を重ね、「また明日」と言って笑顔で別れた。
自転車を急いで走らせる春華の後ろ姿を見送っているとき、まさかもう話せなくなるなんて想像もしていなかった。