たんぽぽ
ひどい頭痛で目が覚めた。咽喉の奥に痛みを感じる。
咽喉の渇きを潤すために立ち上がり、冷蔵庫に向かう。
体がやけに重い。ペットボトルのお茶を直接、飲みほす。お茶が咽喉を通る度に激痛が走る。風邪でも引いたのか。そういえば寒気がする。
とりあえず、重い体をもう一度ベッドまでもっていき布団をかぶって寝た。
途中、親戚のおばさんが来て、「風邪を引いてしまったし、学校を休みます」と会話をした覚えが微かにある。薬をもってきてくれて、それを飲んで死んだように眠った。
僕は夢を見た。
いつかのように春華がお見舞いに来てくれるということで、部屋を掃除しながら待っていた。
窓の外はあの日と同じようにいい天気だった。
僕は床にあった服も机の上も片付け終えた。
まだ、春華は来ない。
仕方なしに、今度は部屋に掃除機をかける。
かけ終わっても窓の外の道に春華の姿は現れなかった。
少し遅い。もしかしたらまた迷ったのか。携帯電話は鳴っていないし、もうこの部屋には何度か来ている。きっと用意に準備がかかったんだろう。もうすぐ来るはずだ。
そうだ、この間にベッドの上の棚を整理しよう。
まず、MDとCDをきれいに並べる。それからいらなくなった小物類を捨てていく。
ふと、時計を見る。僕は目を疑う。
午後四時半。もう春華は帰る時間ではないか。しかし、春華はまだ来てない。携帯電話も鳴っていない。
窓から差し込む夕日の色がやけにくすんで見える。
……。
ハッ!と目が覚める。
夢か…。
春華がお見舞いに来てくれるわけがない。ひどい頭痛と高い熱のせいで頭が混乱する。体がだるくてすぐに眠った。
咽喉の渇きを潤すために立ち上がり、冷蔵庫に向かう。
体がやけに重い。ペットボトルのお茶を直接、飲みほす。お茶が咽喉を通る度に激痛が走る。風邪でも引いたのか。そういえば寒気がする。
とりあえず、重い体をもう一度ベッドまでもっていき布団をかぶって寝た。
途中、親戚のおばさんが来て、「風邪を引いてしまったし、学校を休みます」と会話をした覚えが微かにある。薬をもってきてくれて、それを飲んで死んだように眠った。
僕は夢を見た。
いつかのように春華がお見舞いに来てくれるということで、部屋を掃除しながら待っていた。
窓の外はあの日と同じようにいい天気だった。
僕は床にあった服も机の上も片付け終えた。
まだ、春華は来ない。
仕方なしに、今度は部屋に掃除機をかける。
かけ終わっても窓の外の道に春華の姿は現れなかった。
少し遅い。もしかしたらまた迷ったのか。携帯電話は鳴っていないし、もうこの部屋には何度か来ている。きっと用意に準備がかかったんだろう。もうすぐ来るはずだ。
そうだ、この間にベッドの上の棚を整理しよう。
まず、MDとCDをきれいに並べる。それからいらなくなった小物類を捨てていく。
ふと、時計を見る。僕は目を疑う。
午後四時半。もう春華は帰る時間ではないか。しかし、春華はまだ来てない。携帯電話も鳴っていない。
窓から差し込む夕日の色がやけにくすんで見える。
……。
ハッ!と目が覚める。
夢か…。
春華がお見舞いに来てくれるわけがない。ひどい頭痛と高い熱のせいで頭が混乱する。体がだるくてすぐに眠った。