月と太陽の事件簿6/夜の蝶は血とナイフの夢を見る
「あなたが東久志のことを知らないというのならこの鍵をどこで手に入れたのか、ぜひ教えて頂きたいものですな?」
横倉の額から大量の汗が流れはじめた。
「横倉さん」
達郎は淡々とした口調で言った。
「吉原しのぶさんを殺したのはあなたですね」
横倉は目を見開いた。
「そ、そんなこと…」
語尾は無残なほどかすれていた。
「故人の生き方についてとやかく口をはさむつもりはありませんが、今回の事件は吉原さんの奔放さにも原因があったかもしれません」
だからといって横倉のしたことを正当化するつもりはない
達郎の表情はそう告げていた。
「横倉さん、あなたは愛人である吉原さんに自分以外のパトロンがいたことを知っていましたね」
そのことに関しては洋子から確かな証言を得ている。
『ある日、店で横倉さんに金をもらい、ついしゃべってしまった』
横倉の額から大量の汗が流れはじめた。
「横倉さん」
達郎は淡々とした口調で言った。
「吉原しのぶさんを殺したのはあなたですね」
横倉は目を見開いた。
「そ、そんなこと…」
語尾は無残なほどかすれていた。
「故人の生き方についてとやかく口をはさむつもりはありませんが、今回の事件は吉原さんの奔放さにも原因があったかもしれません」
だからといって横倉のしたことを正当化するつもりはない
達郎の表情はそう告げていた。
「横倉さん、あなたは愛人である吉原さんに自分以外のパトロンがいたことを知っていましたね」
そのことに関しては洋子から確かな証言を得ている。
『ある日、店で横倉さんに金をもらい、ついしゃべってしまった』