労働の価値 その1(TYPE 1)
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そうすると、
「労働から作ったもの」には、
いま、
なにが残っているのだろう。

労働が、
そそぎこまれる「箱」、
ということ、
それだけだ。

その労働が、
なんであっても、
オバケみたいにぜんぶに同じの、
「箱」なのだ。

労働のほうも、
色も形もなくなって、
無色透明に、
「ひとが汗水たらして作った」という、
それだけになった。

そんな無色透明のただの「労働」が、
ねり固められたもの。

「労働から作ったもの」は、
いま、
そんなふうなものになった。

商品は、
ただの「労働」がそそぎこまれた、
それだけを、
あらわしている。

そしてこのとき、
商品どうしは、
どれにも同じようにある、
「価値」、
商品の価値だ。

ひとの集まりのなかから、
しぼりだされて固められた、
「価値」なのだ。



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