労働の価値 その1(TYPE 1)
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このこと、
つまり豊かさの大きさ、
「使う価値の大きさ」を考えよう。

まず、
このことと、
その使いみちを引き出すのが簡単かどうかとは、
関係がない。

≪たとえば、「使いみち」を引き出すのに、人間は「労働」する必要がある。
たとえば、消しゴムの使いみち、「字を消す」役目を引き出すには、ひとが手にとって、「消しゴムでこする」必要がある。
井戸の「つるべ」には、「水をくみ上げる」使いみちがある。
このときは、「水の入った桶を引き上げる」必要がある。
このつるべを使う労働は、消しゴムを使う労働よりは、きつい作業になるだろう。
そんなふうに、商品によって、使い道を引き出すことに、難易がある。≫



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