◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆



「久々だな、こうやって並んで煙草吸ってんの。」


「だな。」



しみじみそんな事を言う省吾に少し吹き出しそうになりながらも、うなづく。


確かに、久々だ。


大学んときは、しょっちゅう夜飲んだ後、2人こうして並んで煙草吹かしてたな。


まさか、またこいつと隣り合わせで座るなんて思ってもみなかったな。



「なぁ。」


「何だよ。」


「あの子だろ、お前の好きな子。」


「!!」


「フッ!わっかりやす~。」



省吾はケラケラ笑うと、俺にこう言ってきた。



「どうしたいんだよ、修二は。」


「どう…って。」


「あの塚本さんから、瞳ちゃんを奪う気があんのかって聞いてんの。」



塚本から、沖田を・・・奪う・・・?


あれ…?


何か違う。


何だ?この感じ…



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