◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆



「あ、ホントだ!似てる笑顔!」


「あ~確かに。」



笑った俺と沖田を見て、興奮する石川と、納得した様子の角。


そうか?


俺と沖田が?



「あ~、スッキリ②♪」



何かすでに満足してる的な石川。


おいおい、何か俺は気になってきたんだけど…。。


複雑な心境でいる俺をよそに、勝手に恋バナで盛り上がってる生徒4人。



何か俺、ついていけない。



俺はそう思い、仕方なく書類の整理を再開した。



「てか、昨日目撃してしまいました。ねっ?真子。」


「う、うん。。」



話だけ聞いていると、そんな石川と山口の会話が聞こえた。


何を目撃したのやら。



「何々??ついにタケさんが浮気!?」


「うそ!タケさんヒドイ!」



興味深々の角と、勝手にショックを受ける沖田。


誰だ?タケさんって。



「こら、勝手に想像で話進めない。タケさんは私にベタぼれなの。」



あ~、郷田 健のことか。


そうだったな、石川の彼氏だったな。


1人納得していると、石川はめちゃくちゃ楽しそうに…



「目撃したのは、他でもない……



瞳と孝幸さんのラブシーンですよ~♪」



俺は書類をまとめていた手を止め、思わず石川達を見た。



その瞬間、角と目があった。



反応してしまった・・・。




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