◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
「な、何見たの!?」
慌て出す沖田。
さすがに気になる俺。
「昨日瞳、家の前で孝幸さんといたでしょ~?」
「うん、いたけど…」
ふむ…とうなづくと石川は、隣に座っていた山口を立たせて、再現し始めた。
「しばらく見つめ合った後、名残惜しそうに瞳は家に入ろうとした…」
役割はどうやら、山口が沖田役で、石川が塚本役らしい。
「だけど、瞳が家に入ろうとした瞬間、孝幸さんがドアにかかった瞳の手を握ったぁ~。」
かなり熱の入った石川に、恥ずかしそうに赤くなっている山口。
「ドアと孝幸さんに挟まれた瞳…。。そして、徐々に孝幸さんの顔が瞳へと近づいていって・・・・」
「わぁーー////。。」
パタパタと石川と山口の所に走っていった沖田がその続きを阻止した。
「も~いいとこなのに~。。」
「もぅ、ちな!な、何で知ってるの!真子まで。。」
「だって私と真子、昨日瞳んちに行ったもん。」
「なんで?」
「昨日、夕方約束してたじゃん。」
「あ。。」
苦笑いの山口に、呆れ気味の石川、大爆笑してる角。
何か、こいつら見てるとおかしくなってくるな。。