◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
「で、沢っち。」
「何だ?」
「瞳と、暗くなるまで何やってたんですかぁ?」
両手をポケットに突っ込んで、俺を見ないでそう聞いてきた角。
何かこいつ、挑発的だな。
仮にも、俺はお前の担任教師だぞ?
「沖田が忘れもんを探しにきて、一緒に探してたんだ。」
俺も角を見ずに、そう答えた。
「忘れもんって?」
「ネックレス。大事らしくてな…」
「あぁ…あの赤い石がついたやつか。んで、見つかったの?」
「あったよ。」
「ふーん。。」
その時角が俺を、チラリと見た。
いかにも、俺を疑うような目で。
「言っておくが、仮にも俺はお前や沖田の担任教師だ。そんなやましいことはしてない。」
「何だぁ。てっきり、二人きりなのをいいことに、キスでもしちゃったのかと思った。」
「お前なぁ…」
んなこと出来るわけないだろ…
いや…まぁ、ちょっと抱きしめそうにはなりかけたけど…。。