◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
呆れる俺の横で、クスクスと笑いをこらえる角に…
「沢っちって…まぢで瞳に惚れてんだな…。俺、アイツと一緒にいるからさぁ、沢っちの熱い視線がめっちゃ気になるんだよねぇ~?」
く…
最悪だ…俺、そんなに沖田のこと見てるか?
「悪いか…?俺だって、男だ。惚れてしまったもんは仕方ないだろ。」
ホントはこんな事…言うようなキャラじゃないが。。
仕方ないだろ…まぢで惚れてんだから。
「悪かないけどさ…沢っち~?」
角のこのふとした時の、真剣な雰囲気が…正直、少しこわい。
「…これ以上、アイツを好きになっても…沢っちがツラいだけだよ。」
「・・・・」
言われたくない事を、ズバッと言われて…でも、何も言い返す事ができない俺。
「瞳はさぁ、恋する気持ちとか…すげぇ大事にするやつだからさ…、俺も沢っちの恋を邪魔するなんてしないけどさ…」
けど…?
「…瞳…いや、あいつらの幸せを奪うような事だけはしないでやってよ。」
そう言って角は、俺の肩に手を置いた。
…何かを守るような、強い眼差しで俺を見つめて。。
俺は、また明日な…それだけ言うと車に乗り込み、家へと向かって走らせた。