◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
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次の日は、明日に迫った柳高校の文化祭の準備。
学校中が毎年だが、活気づく。
各教室はお化け屋敷だの、写真展示場や当てもん屋…さまざまな姿に変わってきた。
その中でも、一番と言っていいほど華やかさ…いや、派手な店構えのある教室。
その教室へ入ると、
「ぐはっ!!…お前ら、精密にやりすぎだぁ。。」
そこはもう、俺のいつも見慣れた1年1組の教室じゃなかった…
そう、ここは俺のクラスの出店。
「沢っち、見て!!」
「んー?」
「特別、指名プレート!!うちのメイド喫茶のNo.1からNo.3!!」
花やら、何かキラキラしたテープでデコレーションされた看板には、クラスの女子の3人の写真。
「お前ら…俺の今の状況、何て言うかわかるか?」
「完璧すぎて、言うことがない?」
フッ・・・
「呆れてものが言えない。」
「いやいや、多分沢っち驚くよ。うちらのクラスが一番人気がでると思うよ」
「だといいけどな。」
俺は、そう言った男子生徒の頭をくしゃくしゃっとすると、教室を見渡した。
みんな、楽しそうに準備してんなぁ。
俺は、そんな生徒達のキラキラとした表情をみて…自然と笑みがこぼれる。
こういう生徒の表情をみると…教師になってよかったと思う。。