◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
「沢っちー、こっち来て!」
看板の取り付けを手伝っていると、隣りの空き教室から、石川が俺を呼んだ。
そういや、さっきの指名プレートに石川と山口、それに沖田の写真が貼ってあったな。
ん…?ってことは・・・
ひらひらのメイド服に
『お帰りなさいませ、ご主人様♪』
とか、沖田がやるのか…?
指名とかバンバン入ってしまう…。
いや、待てよ…指名できるってことは俺も沖田を指名して・・・
「何、にやけてんの沢っち…若干引くんだけど。」
「うわぁっ!い、石川ぁ!?ΣΣ」
「自分の教え子のメイド姿みて、変な妄想しないでね?」
「し、しないわぁ!!」
メイド姿の何人かの女子を、俺に見せた石川は、笑顔でそう言ってきた。
笑ってるけど…多分、コイツは脅しだ。
さすが…ドS女子。。
やっぱり、コイツは俺と似たような匂いがする。。