お兄ちゃんは悪魔サマ
いくら願っても時は流れる。
朝起きたら、お兄ちゃんは居なくなってた……
でも、それを解ってて決めた事。
それでもいいからとお兄ちゃんを求めたから。
今日からはただの兄と妹。
あ、お兄ちゃんは悪魔だからただの……じゃないけど。
いつもより少し早く目覚めた私は、ゆっくり朝食をとる。
今日は先輩の所に行かなきゃいけない……
私は少しでも先輩からハンターの情報を聞き出そう、とアレコレ考えていた。
お兄ちゃん達の役に立つかもしれないから。
でも、やっぱり気が重い…
私はまだ少し痛む体を引き摺りながら、学校へと向かった。
そして放課後、先輩は教室まで迎えに来てくれた。
何も知らない周りの友達は、羨ましいとかラブラブだね〜なんて言ってる。
「今日は少し生徒会の仕事があるんだ。ちょっとだけ待ってて」
そう言われて私は屋上で待つ事にした。ちょっとだけ1人になりたかったから……
ボーッとしていると、マナーモードにしている携帯が振動した。
メール……?
イグルスさんからだ……何だろ?
【陵は今日からそちらに戻ります。少し落ち着いたみたいですが、まだまだ危ない事には変わりないので、唯さんも気をつけて見てて下さい。何かあれば私がすぐに行くので、決して1人で無理しないで下さいね】
まるで、今の状況を見透かされてるみたいなメール……
そういえば、イグルスさんは何でこんなにお兄ちゃんと私を心配してくれるんだろう?