死神少女
それから2週間ほど過ぎ…


麗子先生の頭の光はだんだん弱まっているようだった。


そう言えば…初めて、あの光の玉を見た時のおじいさんを1ヶ月程前に見かけたがやはり、光が弱っているように感じたっけ。光っていると言っていいのかと迷う程の微力な光。
それよりも印象に残ったのは…、そのおじいさんの疲れきった横顔だった。


それに比べ麗子先生はいつもと変わらない元気な顔をしていたのだけど。


そしてー



一週間後。




先生は死んだ。


数日後お葬式であった先生の頭には光の玉は乗っていなかった。

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