俺様王子と秘密の時間
『期間は夏合宿最終日』
それはわかっていたし、忘れていたわけでもない。
もちろん最初に告げられた時は、最終日になったら絶対断ってやる。
そう強く決めていた。
それなのにあたしはすっかり千秋のペースに呑まれていた。
でも今は………
「なあ?どうすんの?」
「……最終日は、明日でしょ?」
「もう関係ねぇよ」
千秋はあたしの上に乗っかったまま一向に動こうとしない。
小さなオレンジのスモールライトが千秋の髪の毛を照らして見える。
「と……とりあえず、どいて?」
心臓が加速して、もうどうしたらいいかわかんないくらい脈打つ。
「お前が答えたらな?」
「だって……明日まででしょ?だいたい、なんで夏合宿最終日なの?」
「キリがいいから」
は……?
キリがいいって。
むちゃくちゃなヤツ。
「明日まで、待って?」
とにかくこの体勢から逃れたかった。
でも、
「もう待てねぇよ」