俺様王子と秘密の時間


ダメだ……。

声が震えちゃうよ。



「シイは、一度だってオレを男として見たことあんのかよ……?」


力無い声で羽鳥がそう言うから、もう泣いてしまいそうだった。

胸の奥からこみあげてくる感情が、ただ痛くて苦しかった。


あたしは何も言えなくて、羽鳥の顔を見れなくてギュッと目を閉じてしまう。



「……好きなんだよ。シイのこと、めちゃくちゃ好きだ……」


痛みをこらえるような、絞りだす声にあたしはそっと目を開ける。

羽鳥の切なげな表情が映りこんで、胸が押し潰されてしまいそうだった。



「羽鳥……ごめんね……」


いつだって隣に居てくれたのに。

こんな形で傷つけるなんて……、サイテーだよ、あたし。

一気に涙が溢れてボロボロとこぼれ落ちた。



「泣くほど好きかよ……。そんなにアイツが好きなのかよ……」

 

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